W5/W7 Tips

2017.11.03

W5/W7とは…?
  • 1994年に発売されたYAMAHAのワークステーションシンセサイザー
    W5...76Key(FS) Model
    W7...61Key(LC) Model

    《特徴》
  • 約100,000ノートを記録できるシーケンサー
  • 同社のエフェクター、SPXシリーズ直系の6系統マルチエフェクター搭載
  • 8MB(16bitリニア換算)相当のウェーブメモリーを搭載したAWM2音源はGM対応
  • Standard MIDI File対応/ESEQ対応 2DD FDD搭載
  • マスターキーボード機能によって最大4台までの外部音源をコントロール可能
  • 別売の拡張ボード(WEMBシリーズ)を搭載することで、波形を追加することが可能



    同社のシーケンサーQY700でさえ装備していない16トラック専用スイッチ、
    近年のシンセサイザーには無いテンキーを装備した使いやすいモデル…のはずが、
    操作スイッチの耐久性やゴムベルトを使用したFDDのせいで活かされなかった
    とっても残念なシンセサイザー。
    中古で出回っているW5/W7のほとんどのスイッチやFDDは不調と思われる。


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    ◆W5の分解について(W7とは鍵盤ユニットと主基板のパーツが異なるのみです)
    W5(1) W5の主基板を外す(赤矢印)
    その1(JPEG/2.8MB)
    その2(JPEG/3.2MB)
    W5(2) 鍵盤ユニットを取り外す#1(W5の場合)
    水色矢印 合計4本
    赤矢印 合計5本
    W5(3) 鍵盤ユニットを取り外す#2
    W5(4) 鍵盤ユニットを取り外す#3
    W5(5) 鍵盤ユニットを取り外す#4
    W5(6) 操作パネルと鍵盤ユニットを固定しているフレームを取り外す#1
    (W5の場合)
    W5(1) 操作パネルと鍵盤ユニットを固定しているフレームを取り外す#2 (W5の場合)
    W5(1) 操作パネルと鍵盤ユニットを固定しているフレームを取り外す#3 (W5の場合)
    W5(1) 操作パネルを外す#1
    赤矢印と黄緑矢印のネジは違うので注意
    W5(1) 操作パネルを外す#2
    赤矢印と黄緑矢印のネジは違うので注意
    黄色矢印はエンコーダー固定用

    基板を取り外す時はゆっくり、まっすぐ上に動かさないとLEDの脚を曲げたりTrack選択スイッチのプラスチックを折り曲げてしまう恐れがあります。
    ◆W5/W7 修理事例
    1. FloppyDiskDrive(EME-213)のゴムベルト問題
      =>FDDエミュレーターに交換

    2. ライトタッチスイッチの消耗による不具合
      =>半田吸い取り機と半田ゴテ&半田を用意して
      焦らず丁寧にスイッチを基板から取り外し、
       ALPS製タクトスイッチ®SKRGAAD010に交換すると快適になります。

    3. 主基板の電解コンデンサー液漏れによる不具合
      =>その1(JPEG/2.8MB)
      その2(JPEG/3.2MB)
      Version1もVersion2も液漏れし、最悪操作不能になるので
      早めに交換してしまうことをオススメします。

    4. LCD(DMF5005N)のELバックライトが寿命で画面が見にくい
      =>aliexpressでYB24064Bを購入し、交換

    5. アナログボードの電解コンデンサー液漏れによるノイズ
      =>Version1のロットで特定のClickLevelで内蔵音源発音時、ノイズが混ざる。
      アナログボードにあるELNA 100uF/16Vを交換すると直りました。
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