DMF5005N搭載機種のLCDモジュール交換

2016.08.03

90年前半に登場したシンセサイザーに多用されているバックライトがELタイプの
LCDモジュール OPTREX DMF5005N を寿命の長いLEDバックライトの
中国製LCDモジュール(YB24064B)へ交換する覚え書き。

DMF5005NよりLCDモジュールの厚みがあるため、取り付けに工夫が必要な機種があります。

YB24064Bの取り付けが…
●易しい機種
W5/W7/QS300
B900(DMF5005Nとは逆向きにネジで固定用金具に取り付ける)
B900EX( 〃 )
SDX3000( 〃 )

●難しい機種(楽器本体の分解も含め)
SY77/SY99(基板やLCD固定の時にネジの締め加減に気をつける)
TG77(LCD裏にあるダイオードを基板裏面に移すなどの工夫が必要)

[注意]
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    YB24064B DMF5005N互換中国製LCDモジュール YB24064B をaliexpressで購入。
    2016年3月現在3,000円前後で購入。
    しっかり探せばもっと良い物があるかもしれませんが…
    必要な物 電気街や通信販売等でその他のパーツをいくつか用意。
    私は秋月電子通商で2列ピンヘッダー2x10ピンストレートケーブルチップ半固定抵抗10kΩを購入。
    そんなにピンヘッダーは要らないよーという方は20ピン分もあります。
    もともと付いていたDMF5005Nのケーブルを流用する場合はチップ半固定抵抗10kΩだけでOK。

    ストレートケーブルは機種によって長さが違うので注意。
    *写真のケーブルだとSY77/SY99/B900/B900EX/SDX3000ではメイン基板に届きません
    ピンヘッダーを取り付ける ピンヘッダーを1〜20ピンまで取り付ける。
    元のコネクターを流用する場合は元のコネクターを取り付ける。
    21,22ピンはLEDバックライト用。
    チップ半固定抵抗を取り付ける チップ半固定抵抗を取り付ける。
    LCDモジュールを本体に取り付け後にコントラストを調整するのは難しいので、本体に取り付け後に調整したい場合は各ピンにケーブルを接続して一般的な半固定抵抗を接続をおすすめします。
    JP1とJP2をショート LCDモジュールに供給される5VをLEDバックライトの電源としても使うための設定。
    動作確認 半田付けなどのミスや本体やケーブルの接続をよく確認し、電源を入れる。
    (写真はQY300と仮接続)

    QY300のように仮組みで調整できる機種はこの状態で基板裏の半固定抵抗をゆっくり回してコントラストの調整幅を決めておくと良い。


    SY77/SY99/TG77/W5/W7/QS300/B900/B900EX/SDX3000などは
    ELバックライト用昇圧インバーターへ接続されているコネクターを基板から抜いて電源供給をカットしておきましょう。
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