YAMAHA SY77 のFDD換装
状態
●SY77の状態
1,フォーマット済み2DDのFDを挿入してもFDDのデータが読めない
 (Unformat DISK !!)
2,アクセスランプが点灯し,モーター音がきこえる
3,ヘッドも移動している
4,フォーマット後にDISK ERROR
5,FDを挿入してもFDの存在を認識しない

1〜5のどれかに該当する場合,恐らく
FDDのスピンドル駆動ベルト切れによる故障です。

  • SY77/SY99/V50はMITSUMI製D357Bが使われているようです
  • ヘッド部分の故障はFD以外の異物を入れるなどをしない限りなさそう

    [注意]
  • 電子楽器の改造を推奨するものではありません
  • ここで紹介する内容について当サイトの管理人は責任を負いません
  • 修理および改造を行う場合は自己責任において行ってください
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    SY77_FDD ベルトが切れてモーターが空回りしている為
    ガーガーと音が鳴っている(笑)
    SY77_FDD SY77を分解し,
    FDD部分を取り外す.

    ←ベルトが切れている.

    このFDDはヘッド部分が破壊されていた為,
    ベルト交換で復活させることはせずにPC用FDDに換装させることにする.
    SY77_FDD TERMINAL VOLTAGEさんのところのコンテンツであるSY77/SY99 FDD 純正代替パーツの中央より下に載っている26pin<->34pin変換基板の写真を参考にしてユニバーサル基板を使って変換基板を作ってみます。
    ●NEW●
    変換基板を作ってみました
    変換基板とSFRM72-TU100Kを装着したSY99
    (2016.07.027追記)

    ←YAMAHA純正の変換基板の写真をよーく観察してQt-Bsch3Vを使って回路図を起こしてみました。
    CN1は部品面からの図です。

    この変換基板で気になるのは、CN1の8ピン(Ready)とCN3の34ピン(DiskChange)が接続され、CN1の6ピン(DiskChange)に何も接続されていないところです。
    YAMAHAの純正修理キットに同梱されているALPS製FDDの34ピンがReady出力になっているのかもしれません。
    D357Bの6PinはDriveSelect1、8PinはDiskChangeなので、6PinはOpenで良いです。
    SY77/SY99/V50でReadyは使われていませんでした。
    YUSHI様ありがとうございました。
    3.22.2014訂正
    D357Bの6PinはDriveSelect1、
    8PinはDiskChangeなので、
    6PinはOpen。
    3.22.2014訂正
    純正基板どおりに作ろうとしましたが、途中でFDDエミュレーターの存在が頭をよぎり、 34PinにReady、2PinにDiskChangeが割り当てられるFDDにも使えるように仕様変更。
    もちろんこれだけでは完璧ではないのですが、うまくいかなかった時に手を加えられるようにしてみました。
    TEACの3列ジャンパー付きFDDでも使えるはずです。

    ちなみに、頭をよぎったエミュレーターは下の2種類。
    SD Floppy Emulator Rev. F…開発元はおフランス?
    SFRM72-TU100K…中国製
    SDカードを使うHxCはSDカードにフロッピーディスクイメージファイルを作り、 PCで動く専用ソフトでフォーマット済みファイルを作り、ファイルを転送して使います。
    専用ソフトはWindows/MacOS/Linux版があります。
    良いところは、SDカードに記録したファイル名を16文字x2行のバックライト付きLCDで確認出来るところです。どのようなデータを記録したFDイメージかをファイル名にしておくことができます。
    欠点は、専用のイメージファイルを使うため、ファイルのやりとりには専用ソフトをインストールしたPC環境が必須です。

    SFRM72は720KB(2DD)専用のFDDをエミュレートするエミュレーターです。
    開発元が中国のどこなのかはわかりませんが、HxCに比べて安価なFDDエミュレーターです。
    一般的なUSBフラッシュメモリーを使うことができます。FDDのエミュレートとしてはエミュレーターを搭載した機器側からのフォーマットもできるのでほぼ再現されているエミュレーターです。
    良いところは、仮想FDを作ると"仮想FD番号00限定でUSBマスストレージに対応した環境では専用ソフト無く、ファイルのやりとりができる"ところです。
    Floppy0の仮想FD領域ならば最新の電子楽器とSY77/QY300などに接続したSFRM72とのやりとりが可能です。
    欠点はUSBフラッシュメモリーに100枚の仮想FDを作るソフトがWindows2000/XP専用なことと、7セグメントLED2桁で仮想FDを見分ける必要があることです。
    SFRM72では720KBのFDを100枚まで管理するので、USBフラッシュメモリーの容量は128MBもあれば充分です。
    SY77_FDD 結局PC用FDDを接続することはせず、
    SD Floppy Emulator Rev. Fを接続することにしてしまった。

    26ピンフラットケーブルは、D357Bに使われていたものを基板から取り外して流用。
    34ピンフラットケーブルは一般的なねじれ有りのケーブルを使ったため34ピン側の10ピン-16ピンを反転させて接続してあります。
    ユニバーサル基板はFDD裏の空いている空間にねじ止めして固定してあります。
    SY77_FDD もとどおり組み立てて動作確認。

    SFRM72-TU100Kを使う場合のジャンパー設定
    を以下の設定にし、 XS051改を使うと使えるはずです。
    検証する予定…しかしSY77の分解が面倒になってしまっていて検証していない...;(

    J5:OPEN
    JA:OPEN
    JC:OPEN
    JB:OPEN
    S1:CLOSE(DS1)
    S0:OPEN

    MO:OPEN
    *SY77/99/V50はReady不要でした
    映像が暗いけれど、動作中の様子。
    (YouTube)
    Floppy Disk Driveのシーク音を圧電スピーカーの奏でるBeep音で再現してあるあたりが同人ハードとして楽しいのに加え、 小さなLCDにアクセス中の様子が表示されるので面白い。(笑)
    応用:同じFDDを採用したSY99やV50でも同様に修理可能と思われます。

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