PC-486GRのCPUを少し強化
はじめに
PC-486GR・・・それは発売当時、革新的なパソコンだったそうです。
そんな伝説のパソコンを数年前、有名な某氏からいただいたので、
ありがたく使わせていただいています。<(_ _)>
長いこと標準スペックでMS-DOSを運用していましたが、Windows3.1や一太郎5等が
もう少し軽く動くといいな…と思い、ODPソケットにCPUを搭載することにしました。
ここで紹介するのは手持ちの部品がないこともあって、ごく初歩的ないぢり(?)です。
さらに某氏より格安でゑぷ仕様メモリーを譲って頂きました。<(_ _)>
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■1
CPUボード(i486SX面) まず、PC-486GRのカバーを開けて
CPUボードを取り外します。

CPUボードを取り外したところです。
■2
CPUボード(ODP面) CPUボードの裏側です。
本来ここにODPを取り付けます。

メモリーが刺さっていますが、
これは増設したものです。
このスロットにはEPSON仕様の
メモリしか搭載できません。
■3
ODP/CPU Socket Socket 周辺拡大写真。
■4
隠し機能を設定 ここにあるジャンパピンの設定で、
CPU MODE/ODP MODEを設定します。

写真左から、J8、J9、J10で、
初期状態は"J9"のみショートです。

ODPを使う場合:
   J8=OPEN J9=CLOSE J10=OPEN


CPUを使う場合:
   J8=CLOSE J9=OPEN J10=CLOSE

■5
ジャンパピンを"CPU MODE"に設定 私は手持ち部品の関係から
CPU(i486DX2 66MHz)を使用するので、
写真のように設定しました。

ジャンパピンが足りないので、
壊れたSCSI HDDのID設定用の
ピンを使用することにしました。(^^;

写真では J8→■:←J9
        ■←J10
 "■"=CLOSE ":"=OPEN
 このように設定しています。
■6
CPUの向きは慎重に! レバーを横にずらしながら引き上げ、
CPUの向きを確認して差し込みます。
間違えるとCPU及び本体を
壊してしまう恐れがあります。

ここに直接装着できるCPUは、
Intel i486DX2 / AMD Am486DX2 です。
私はi486DX2 66MHzを使用しました。
他のCPU(i486DX4やAm5x86)を搭載
する場合、電圧を変換するために
通称"下駄"と呼ばれるものが必要です。
■7
ヒートシンクを装着 i486DX2とはいっても結構発熱するので
ヒートシンクをつけた方がよいでしょう。
ただし、取り付けられるヒートシンクの
高さに注意が必要です。高さ15mm位の
ヒートシンクでないとCバスライザーに
接触してしまい、ショートしてしまいます。

最近486用のヒートシンク・CPUクーラーは
ジャンク屋でない限りほとんど見かけないので、
DOS/Vパーツショップ等で販売されているチップ
セット用ヒートシンクを使い、ピアノ線を加工
して固定するとうまくいくかもしれません。
■8
PC-486GRに戻して完了 取り付けミスなどがないかを再確認し、
大丈夫なら本体に取り付けます。

電源を入れてメモリカウントが始まり、
特にエラーが出ないようであれば
成功です。(^-^)

PC-486GRはベースクロックが25MHz
なので i486DX2(50MHz/66MHz)だと
25MHz x 2倍 = 50MHzで動作します。

これでDOS用途なら十分な速度に
なりました。これ以上の贅沢は…(^^;
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