YAMAHA DRC-20 & DOM-30のFDD修理
状態
●DRC-20/DOM-30の状態
1,フォーマット済み2DDのFDを挿入してもFDDのデータが読めない
 (Unformat DISK !!)
2,アクセスランプが点灯しディスクが回転している
3,ヘッドも移動している
4,フォーマット後にDISK ERROR
5,FDを挿入してもFDの存在を認識しない

1〜5のどれかに該当する場合,
FDDの電解コンデンサーの液漏れによる故障の可能性が高いかも。
ヘッドの故障はFD以外の異物を入れたりしない限りなさそう。


[注意]
  • 電子楽器の改造を推奨するものではありません
  • ここで紹介する内容について当サイトの管理人は責任を負いません
  • 修理および改造を行う場合は自己責任において行ってください
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    DOU-10 DRC-20/DOM-30を分解し,
    FDD部分を取り外す.

    さらにFDDを分解し,ヘッドなどに
    繋がっているフレキシブルケーブルを
    コネクターから取り外して
    電源コネクター周りにある
    電解コンデンサーを取り外せる状態にする.
    DOU-10 電解コンデンサーはどのモデルも
    液漏れしていたので2つとも交換します.
    (10uF/16Vの小型電解コンデンサー)
    (背の高さが電源コネクターの高さまで)
    基板に付着した汚れも取り除きます.

    これだけで復活すれば良いのですが,
    液漏れの範囲が広がっていると,
    すぐ隣にあるコイルが腐食してしまい,
    このままでは機能しませんでした.
    DOU-10 インダクタンスを計測できなかった為,
    手元にある秋月電商で購入した
    マイクロインダクター(100uH)の
    ラジアルリード型に交換したところ
    問題無く動作するようになりました.

    適当なインダクターに交換したので,
    問題があるかもしれません.
    応用:同じFDDを採用した学校用オルガンSE-5000や同時期のFDD搭載クラビノーバも同じ症状で故障している可能性がある。基板へのダメージが小さければ電解コンデンサーとインダクターの交換で簡単に修理できる可能性はありそう。

    このFDDを使用した本体のFDCはReady信号を必要とするので、一般的なPC/AT互換機用のFDDはそのままでは使えない。一般的なPC/AT互換機用のFDDを使う場合、34PinにReady、2PinにDiskChangeの信号が来るようにPICなどで小細工する必要があります。
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